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sub UNIVICE 02

 

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精神科医のT先生と益田工房の最初の接点は名刺のデザイン依頼でした。僕らにとって最初の大きな仕事となった第4回の萩・石見空港マラソンポスターのデザインをいたくお気に召され名刺の依頼をしてくださったのが最初です。お会いしてみると、デザイン業界にいたわけでもないのにフォントについて詳しかったり、イラストがやたらと上手だったり、プロのライターのような文を書けたり、身につけている洋服や小物がいちいちカッコよかったり、僕ごときが二十歳そこそこの時に影響を受けまくった文学作品や音楽、たとえば『地下室の手記』『スティーブ・アルビニ』余裕で読んでるし聴いてるし、アルビニに関しては僕なんかよりよっぽど詳しいし、レイプマンのアナログ盤を貸してくれて僕はそれを会社のターンテーブルでかけて一人悶絶するし。なんなんだこの先生は、イかれてるじゃないか(褒めてます)。お医者さんってやっぱり博識なんですねすごいすごーいと感嘆し、そうなるともう何か一緒にやるしかありませんねとなるわけです。少量生産すぎて単価が跳ね上がりまくってもアルビニTシャツだって作ってしまうわけです。そんなT先生は特に文章を書かれるのがお好きで、それがまたいちいち核心をついているように思えるため、個人的に先生の書かれる文章は毎回とても腑に落ちるのです。そこで話が少し最初に戻るのですが空港マラソンのポスターの何処を先生が気に入ってくださったのかという点です。それは当時僕たちが攻めたデザインを打ち出したところにあります。別に洒落乙なデザインってわけじゃ決してないのですが、はいよく頑張りましたね。綺麗ですね。可愛いですね。ないわゆる優等生が手がけるデザインではなく、俺たちこの街をデザインで征服しちゃいますくらいのノリの少しふざけたデザインだったんです。最初の案なんて旅客機にランナーが追いかけられるイラストだったのですが、それはさすがにボツになりました笑。本当はこっちを採用して欲しかったのですが。当時は創業したてなのと広告物に対するものの考えかたが素人同然だったので「デザインの意味だとか説明だとかそんな真面目なことばかり言わないでよ」「考えるより感じようぜ」ってなノリでした。感じさせてなんぼでしょ。というわけでsubUNIVICE02の説明はせずにこれで終わります。

編集長 坪内 健
アートディレクション 洪 昌督、桑原宏幸
デザイン 桑原宏幸
発行人 坪内 健
発行所 株式会社 益田工房

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