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幡ヶ谷(渋谷区西原)のオフィスの内装デザインは建築家の須田直樹さんに依頼し、大事な部分の施工は各専門業者さんにお願いしつつ、いくつかの部分を計画的にDIYしました。

2022年12月に移転してから3ヶ月間コツコツ作業しまして、ようやく一通り完成したのでブログにまとめてみました。

益田工房メンバーでDIY
今回のDIYで塗装した面積は床と壁合わせて約120㎡!

DIYは、内装工事費用を抑えるためという目的もありましたが、どちらかというと、みんなで長く愛せるオフィスのデザインのため。

本当は全部プロにお願いしたいけど予算が足りず泣く泣く妥協して一部をDIYしたのではなく、むしろ積極的にDIYをするプロジェクトで、全力でDIYした結果の愛すべき「ラフさ」を部分的に含む内装デザインを提案いただいたのでした。依頼した立場ですが結果としてすばらしい体験をさせていただきました。

カウンターデスクをDIY
最難関の家具・カウンターもDIYで作りました。

劇的な社会変化を経た2022年。オフィスについては色々考えました。DIYするとはいえ移転も内装工事も大きな出費。今回のオフィスの内装デザインプロジェクトは、これからのオフィスのあり方を社員みんなで考えながらDIYするミッションが含まれることも、とてもよく思いました。

弊社の東京オフィスでは引き続きリ週の半分はリモートワークも継続していくのですが、オフィスワークを並行することで、より良い仕事、良いデザインが生まれそうな空気感を作り、その空気感を育てていけるオフィスにしたいと、思います。

ということで、現在、絶賛育成中の僕たちのオフィスの様子を写した写真を添えておきます。

<全体・躯体現し>

<天井・床・壁>

オフィス天井
天井のボードの破損部分(最初からこの状態)。イイ感じなので特に補修せずそのまま。
オフィス床
建物を作るときに書かれたであろう数字。何かが=300である。
あちこちに300。何が300なのかわかりませんが愛くるしいです。
各所の荒さもイイ感じに思てます
墨線。汚れやコンクリの補修跡も相まってイイ感じのグラフィック。

<キッチンのブリックタイル>

DIYブリックタイル
ブリックタイルの無骨さと、凸凹で不揃いな目地。粗いコンクリートと相性良し。
計算上は足りる量のタイル接着剤。全然足りなかった。
トーストに黒ゴマクリームを塗るかのようにタイル接着剤を塗る謎の才能が開花
タイルの端は割ったまま。

<穴・孔>

益田工房東京のスノーボーダー達
何かしらの穴も収納として使います。
益田工房東京のドラえもんたち
ドラえもん専用収納孔
スティープな斜面をメロウに滑る(左)後傾気味でリップへアプローチしB180へ(右)

<棚・ラック>

プロにお願いすると、こういうズレは多分生まれない(生まれても許されない?)。
いろんな端材をあえて切ったまま。
端材を有効活用
端材をレーザーマシンで刻印し、サインに。
再利用した木材。今回はオイルやワックス、エイジング加工はしません。

DIYした箇所で多少出来悪い部分的にあったとしても、このオフィスの使い勝手は良く、居心地も良い。何より自分たちらしいオフィスだと思っています。後になって思うのですが、例えば潤沢に予算があって、DIYをせず、高級家具、最高品質の部材で揃えてもらったとしたら、どうだったんでしょう。ちょっとわかりません。

このことは、自分たちの仕事であるウェブデザインや、グラフィックデザイン、ブランディングのデザインにも通じることですが、いかにプロセスのデザイン、体験のデザインが重要かを改めて認識させられる良い経験となりました。

さいごに、要所要所はプロによる仕事でキッチリと仕上げてもらい、DIYパートとの絶妙なバランスを企画・ディレクションしてくださった建築家・須田直樹さんに感謝の意を込めて締めくくろうと思います。本当にありがとうございました!