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益田工房の主な仕事を、わかりやすく言えば、グラフィックデザインとウェブデザインを主軸としたデザイン制作です。ただ、ここのところ僕たちの取り組んでいる仕事は、グラフィックデザインやウェブデザインの範囲にとどまらない仕事も多く、自分たちの仕事の紹介をする際に、どうお伝えすべきか迷うことが多々あります。

話し相手によって紹介の仕方を変えて、いろんな言葉を並べて説明しているのが現状であり、これがなかなか難しく、僕たちのケイパビリティをきちんと伝えられていない気がすることも多々あります。なんだかもっとシンプルに短い説明ができたらなあと日々考えています。

おりしも、そんな事を考えてたら、SNSのタイムライン上で「ウェブ制作会社がなくなる」なんて恐ろしいワードが大量に流れてくる日があり、多くのウェブ制作業界の関係者が、それぞれの意見を発信されているのを見かけました。僕個人的にも「ウェブ制作だけをする仕事や会社」は、代替手段への切り替えが進み、将来的には結構減るんだろうなと思います。ウェブ制作会社の仕事の範囲をどうしていくか?、これまでウェブ制作会社と言っていた会社がこれから何会社だ、と言ってくか?は、もはや業界全体を取り巻く1つの大きなトピックということなんでしょうかね。今日はそんなこんなを踏まえて、益田工房の最近の仕事内容をお伝えしようと、ブログを書いてみました。

これまで益田工房の仕事内容を、言い表せそうな言葉の候補はいくつかあがりました。例えば「情報のデザイン」「コミュニケーションのデザイン」「ブランディングデザイン」「地域のブランディング」「体験のデザイン」「UI/UX」、や「⚪︎⚪︎デザイン全般」といったいろんな仕事を包括するような言葉を使っていた時期もありましたが、いずれも当てはまってないこともないんですが、なんだかしっくりこない気がしてやめました。

「よろず相談所」とか「何でも屋」といった方が、しっくりくるんじゃないかと思う時もありましたが、やはりグラフィックデザインとウェブデザインを専門の領域として軸足を置き、日々研鑽を積んでいますので、「なんでもやりまっせ」という営業方針はちょっと違うなと思ったのと、各専門性を高めようとしているデザイナーの気持ちを考えても、やはりグラフィックデザインとウェブデザインがメインである。ということに落ち着いてしまいます。我々のコーポレートサイトでも、成果物ベースのサービス説明「グラフィックデザイン、ウェブデザイン、写真動画制作」にとどめて、そしてまた振り出しに戻るわけです・・・この無限ループを抜け出したいんですがなかなか難しい。


ここらで、直近のお仕事を1つ例に挙げて、グラフィックデザインやウェブデザインだけにとどまらない僕たちの仕事の範囲を紹介したいと思います。

日本ポイントオブケア超音波学会の、第15回大会長白石吉彦先生よりご用命をいただき、学術集会イベントのお手伝いをあれこれさせていただきました。仕事内容は以下です。

  1. 宣伝告知用のチラシのデザイン
  2. 公式ウェブサイト
  3. 抄録集(学会での発表を端的にまとめた80Pの冊子)のデザインと印刷
  4. セミナーの冊子のデザインと印刷
  5. チケット販売システムの導入(および来場者受付のディレクション)
  6. イベント会場にて各セッションの録画と編集とVOD配信

1〜4はウェブデザインやグラフィックデザインの範疇に含まれるものですが、5,6はいかがでしょう?5はシステム開発会社やイベント会社、6は映像系の会社、施設設備運営側のサービスとして行われることが多いものではないでしょうか?

5,6は正直、僕たちも専門外かなとも思っていたのですが、お話を聞いてるうちに、提案できることがあるなと思って、かつ予算にハマりそうなものを提案させていただき採用してもらいました。そして自分たちで担当し、外部パートナーにヘルプも頼みましたが、結果的には成功でした。

ウェブorグラフィックデザイン会社として、仕事を受ければ、きっとそれぞれの成果物に定められた仕様要件を満たす制作物を作る、ということに終始したかと思います。しかし、これでは前述の通りの「ウェブ制作だけをする仕事」。時代の中で減っていきそうな仕事になりそうです。
我々のミッションは、制作する成果物だけではなく、その先にある目標達成へのコミットも大いに期待されて、ご指名いただいたものと捉え、成果物以上のこと、目標達成に直結することを追求し、取り組みました。

この学術集会は、過去14回すべて東京開催(コロナ禍はオンライン開催)でしたが、第15回はいきなり島根県出雲市での開催。この決定には白石先生をはじめ島根大学医学部、関係者の皆様の尽力と、並々ならぬ想いがあったことでしょう。その一方で学会員の皆様や初参加の多くの方々にとって、きっと出雲は遠く感じたことと思います。そうなると、参加者がこの会を知り、チケットを購入し、出雲に来て当日受付し、各セッションを見る、抄録集をもらう、帰る、までのユーザーエクスペリエンスはこれまでの14回にはないデザインが必要なわけで、課題もたくさん。すごく燃えました🔥。

このプロジェクトマネジメントとしては、それぞれの制作物ごとに区切った仕様要件策定、予算管理、スケジュール管理を通常通りに行ったのですが、全ての制作物は「イベントの成功」に結びつけるものなので、成果物ごとに定めた要件を予定通りに進めていくことよりも重要なこととして、「イベントの成功」を念頭に置いていました。

各制作物と同時進行で進むイベントの準備や学会での発表内容や、当日のオペレーションプランによって、各制作物の仕様変更が可能なような進め方をしました。個人的にはこの仕様の大小様々な「変更」も益田工房のデザインの1つに入っていると考えています。これをデザイン言っていいかどうか分かりませんが、グラフィックデザインと印刷の知識、印刷所との連携、ウェブ制作のスキルがベースにないとできなかったことだと思います。

このようなやり方は、我々だけじゃなく、いろんな会社さんが普通にやっていることかもしれませんし、特別なことではないかもしれません。しかし僕たち益田工房独自の強みとしては、島根県益田市と東京都渋谷区の拠点で、本当に多種多様なクライアントさまからいろんなお仕事をいただいており、さまざまな目標設定の仕事をウェブデザインとグラフィックデザインをベースに行ってまいりました。(地方の小さな農家さんの仕事から、東京の上場企業、地方行政やグローバルなデザインエージェンシーまで)こういった幅広い実績と経験があったからこそ柔軟にやれる思っていますし、柔軟にやるべきだとも思っています。大事にしたい僕たちならではの強みです。

最後に、無理やりまとめると、僕たち益田工房のデザインの仕事は、ウェブデザインとグラフィックデザインをベースにした様々なアイデアとデザインで、クライアントのゴールへ導く仕事。世間はそれを⚪︎⚪︎会社といい出すのかはまだわかりませんが、今日のところは一旦webデザイン会社、グラフィックデザイン会社で行きます!振り出しに戻る!